電力調整用コントローラー
(CC-Link対応)
電力調整用コントローラー(CC-Link対応)は、産業用機器や生産設備の現場で様々な用途の中心となるPLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー)を中心としたシステム構成が増加する中でフィールドネットワークとしてCC-Linkに対応した電力調整用SSRコントローラーです。
PLCからのシリアル信号でSSRを電力調整器として使用可能にし、簡単なデータ変更により位相制御とサイクル制御に対応します。
コントローラ1台で最大4台のSSRを接続可能でシステムの省配線にも役立ちます。
特徴
- 1台のコントローラーで最大4台のSSRを制御。
- CC-Linkを利用してPLCからのシリアルデータによるSSRでの最適制御(位相制御、サイクル制御)を実現。
- 用途に応じたSSRを選定可能にし、従来の電力調整器と比較し省スペース、ローコストを実現。
使用例
※SSRは、ゼロクロス無タイプをご使用ください。
仕様
仕様 | 特性値 | 備考 |
---|---|---|
局タイプ | リモートI/O局 | – |
占有局数 | 1局 | SSR1-4(オープンコレクタ出力) |
電源電圧 | 24V±10% | – |
SSR駆動電圧 | 30V以下 | SSR1-4(オープンコレクタ出力) |
SSR駆動電流 | 100mA以下(1出力当たり) | SSR1-4(オープンコレクタ出力) |
SSR駆動端子オン時電圧降下 | DC1V以下(at 100mA) | – |
SSR駆動端子オフ時漏れ電流 | DC 0.1mA以下(at 30VDC) | – |
電力調整範囲 | 0~100% | SSR1-4(オープンコレクタ出力) |
交流電圧入力範囲 | AC85~264Vrms | ※AC1-AC2間 |
交流電圧周波数範囲 | 50Hz:47~53Hz/60Hz:57~63Hz | ※50/60Hzは自動判別 |
使用温度範囲 | 0~60℃(但し、氷結なき事) | – |
使用湿度範囲 | 35~85%RH(但し、結露なき事) | – |
絶縁抵抗 | 100MΩ 以上 | (1次-2次間) |
入出力間耐圧 | AC 2500Vrms | (1次-2次間) |
質量 | 約150g | – |
RoHS対応 | O | – |
通信仕様 | |
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通信速度 | 10M/5M/2.5M/625K/156K |
通信方式 | ブロードキャストポーリング方式 |
同期方式 | フレーム同期方式 |
符号化方式 | NRZI |
伝送路形式 | バス形式(EIA RS485準拠) |
伝送フォーマット | HDLC準拠 |
誤り制御方式 | CRC(X16+X12+X5+1) |
外観寸法及び各部の名称の詳細を見る
記号 | 端子名称 |
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24VIN(+) | 入力電源端子(+) |
24VIN(ー) | 入力電源端子(ー) |
DA | シリアルデータ端子 |
DB | シリアルデータ端子 |
DG | シリアルデータグランド端子 |
SLD | シールド接続端子 |
FG | フレームグランド (内部にてSLDと接続) |
記号 | 端子名称 |
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SSR1 | SSR駆動端子(1) |
SSR2 | SSR駆動端子(2) |
SSR3 | SSR駆動端子(3) |
SSR4 | SSR駆動端子(4) |
24VIN(+) | 24V出力端子(+) |
24VIN(ー) | 24V出力端子(ー) |
AC1 | 交流入力端子 |
AC2 | 交流入力端子 |
表示内容及び各部の設定の詳細を見る
表示 | 内容 |
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POWER | 電源オンにより点灯 |
L RUN | マスタ局からの正常なデータを受信することにより点灯 |
SD | データ送信により点灯 |
RD | データ受信により点灯 |
ERR. | 転送エラーにより点灯し、タイムオーバーにより点灯、 局番設定、通信速度設定ミスにより点灯 |
スイッチ | 内容 |
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X 10 | 局番の10の位を設定 |
X 1 | 局番の1の位を設定 |
※局番を重複して設定することはできません。
設定 | 内容 |
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HOLD | エラー発生時に出力を保持 |
CLEAR | エラー発生時に出力をリセット |
表示 | 内容 |
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0 | 156Kbps |
1 | 625Kbps |
2 | 2.5Mbps |
3 | 5Mbps |
4 | 10Mbps |
制御方法の詳細を見る
「リモート出力デバイスを”Y000~Y01F”の32点に割り付けた(本製品を局番1に割り当てた)場合」
リモート出力デバイス32点を外付けされる4個のSSRに8bitずつ割り当てています。
各SSRに割り当てられた8bitデータの最上位bitにて動作種別を設定します。
残りの7bitにて出力電力(0~100%)のデータを入力します。
100%以上を入力しても100%以上の電力は得られません。(100%にて飽和します)
SSR1
SSR2
SSR3
SSR4
接続の詳細を見る
- 1.通信ケーブルは三菱電機(株)殿が推奨するケーブルを使用してください。
- 2.終端抵抗はマスタユニットとシリアル伝送ブロックの末端局の端子台のDA-DB間に接続してください。
- 3.シリアル通信ラインの接続に当たっては、三菱電機(株)殿のカタログ及び取扱い説明書等をご覧ください。
- 4.ヒューズの選定に当たっては使用するSSRの仕様書をご覧ください。
- 5.本製品の24V電源をSSRの駆動に使用する場合は、本製品及び配線の電圧降下等を十分考慮の上、SSRの動作電圧範囲内に入っていることをご確認の上、ご使用ください。
- 6.24V入力以外のSSRをご使用になられる場合は、別途SSR駆動電源をご用意ください。
- 7.SSR:ソリッドステートリレー(ノンゼロクロスタイプ)
- 8.推奨締め付けトルク→0.5N・m ~ 0.6N・m
- 9.電線サイズ 単線:0.2‐4㎟ / より線:0.2‐2.5㎟(AWG24-12)