「制御」事業からのスタート
当初創業のきっかけは、弊社前進の「システム研究所」であった時に、創業者である星本正義が大手レンズメーカーから製造ライン用制御基板の改良を受託した事です。
この受託開発の過程で、故障の少ない制御基板ができるSSR(ソリッド・ステート・リレー)の将来性に気づき、受託研究のみではなく自社でのSSR製品化を目指そうと思い、製品化実現と共に、事業を拡大してまいりました。「省電力」事業への展開
2001年に本社を川崎から東京へと移転した時の事です。自社ビル購入と合わせ別法人にてビルの賃貸業も始めたのですが、本業が電気関連なので、自然と物件の電気系統に目が行きました。
まず目についたのは電力計の検針で、当時米国では自動検針が一般的に普及していましたが、日本では殆ど普及していませんでした。当時日本で販売されていた商品が大掛かりで高価だったことも普及が進まない原因でした。
そこで、機能を絞って安価な製品を開発すれば普及が進むのではないかと考えた事が遠隔監視システム事業に着手した経緯です。多角経営から新事業の創出へ
又、不動産関連事業の一環で保安管理会社へ出資し、その経営に関与する中で電子ブレーカーの将来性を知りました。他社製品を使っての事業参入も一つの方法でしたが、弊社にはSSRの制御事業を通し培った技術と経験、開発力がありましたので、それらを有効活用し、自社で電子ブレーカーを開発する事に成功しました。設置工事事業も立ち上げ、今では電子ブレーカー事業はSSRの売上を超える程に成長しています。
今後の展開としては、産業機器に向けた「制御」分野での新製品のリリース、また、省電力・省コスト市場向けに電力消費の「見える化」をした製品、遠隔監視システムと省電力機能を組み合わせた製品等をリリースします。
SSRで築いた知見をもとに、市場や環境の変化に迅速に対応し、「制御」と「省電力」2つの切り口で顧客の事業を支える企業を目指し、邁進していく所存です。
今後とも、末永くご愛顧賜わりますようお願い申し上げます。
代表取締役 星本 嘉恵