弊社では、お客様とのコミュニケーションをより円滑かつ満足度の高いものにするため、様々な取り組みを行っております。お客様がいつでもどこでも、疑問を解消できるよう、ユーザー向けの生成AI Q&Aチャットボットを開発いたしました。
本チャットボットでは、RAG技術を導入することで、社内文書を参照し、お客様からの様々なご質問に、迅速かつ正確にお答えできるようになりました。
本チャットボット開発の主な目的は以下の通りです。
- ・24時間365日リアルタイム対応: お客様がいつでもご質問いただき、即座にご回答を得られる環境を提供します。
- ・より正確な情報提供: RAG技術を導入することで、弊社の製品に関する正確な情報を提供します。
- ・自然な対話: まるで人と会話しているかのような自然な対話を通じて、お客様満足度向上を目指します。
開発プロセス
チャットボット開発は、大きく以下の段階で進められました。
- ・データ収集・精製: 弊社の製品説明書、FAQ、社内文書など、多様な資料を収集し、チャットボット学習に適した形式に精製しました。
- ・AIモデル選定・学習: 多様な生成AIモデル（Anthropic社のClaude3.5 sonnet、Google社のGemini 1.5 flash、Openai社のGPT-4oなど）を比較検討した結果、GPT-4oを採用し、弊社のデータを学習させました。本チャットボットでは、RAG技術を導入することで、学習データとの照合を行い、より正確な回答を生成できるようになっています。
- ・会話シナリオ設計: よく寄せられる質問と回答を中心に、多様な会話シナリオを設計し、想定される質問に対する回答を事前に準備しました。
- ・チャットボットインターフェース構築: 弊社公式ホームページにチャットボットインターフェースを構築し、お客様が簡単かつ便利にチャットボットを利用できるようにデザインしました。
- ・テスト・改善: 開発したチャットボットを様々なシナリオでテストし、不足部分を継続的に改善しました。
開発過程で感じたこと
チャットボット開発において最も難しかった点は、正確な情報を提供することでした。RAG技術の導入により、社内文書を参照することで、従来のAIボットよりも正確な回答を生成できるようになりましたが、専門的な技術用語を一般のお客様にも分かりやすく説明することが容易ではありませんでした。また、想定外の質問に対する回答を生成することも大きな課題でした。
しかし、本プロジェクトを通じて、生成AI技術の進歩を肌で感じることができました。特に、GPT-4oは、少ないデータ量でも高い性能を発揮し、驚きました。RAG技術との組み合わせにより、チャットボットの回答精度は飛躍的に向上したと考えています。
まとめ
弊社は、ユーザー向け生成AI Q&Aチャットボットを通じて、お客様とのコミュニケーションをより一層強化し、ひいては弊社の技術力をアピールできると考えています。RAG技術の導入により、より高度な質問にも対応できるようになり、お客様の満足度向上に繋がると期待しています。 今後も、継続的な研究開発を通じて、お客様により便利で満足度の高いサービスを提供していく所存です。